舞台は「さくら保育園」。お昼寝の時間になってもミニカーの取り合いをやめず、周りの邪魔をして暴れていたさとしとあきらは、担任のみずの先生によって罰として暗い「おしいれ」に入れられてしまいます。
反省して謝れば出してもらえるはずのふたりですが、意地を張って絶対に「ごめんなさい」を言いません。真っ暗な押入れの中で肩を寄せ合うふたり。やがて壁の隙間から不気味な光が漏れ出し、ふだん先生が語り聞かせていた恐ろしい影「ねずみばあさん」が現実の闇の中に姿を現します。
巨大な高速道路が闇の中に広がり、大量のネズミを引き連れたねずみばあさんが、恐ろしいスピードでふたりを追い詰めます。ミニカーを走らせて必死に逃げるさとしとあきら。途中でさとしが捕まりそうになりますが、あきらは決してさとしの手を離しませんでした。ふたりは互いの手を固く握りしめ、極限の恐怖に耐え抜きます。
ふたりが最後まで恐怖に屈せず立ち向かった瞬間、幻影は消え去り、押入れの戸が外からガラリと開きます。そこには、ふたりを抱きしめるみずの先生の姿がありました。暗闇の試練を乗り越えたさとしとあきらは、以前よりもたくましく、確かな絆で結ばれた存在へと脱皮を遂げていたのです。