彼女の名を決定づけたのは、数々のヒットドラマで見せた多角的な母親像である。単に子供を慈しむ温かい母親にとどまらず、家族の危機に立ちはだかる強い女性や、時にはコメディタッチの親しみやすいキャラクターまで幅広く演じ分けてきた。『ハイキック3 - 短足の逆襲』で見せたコミカルで人間味あふれる姿から、『善徳女王』や『太陽を抱く月』といった時代劇での気品と風格漂う演技まで、その振れ幅の広さは目を見張るものがある。
視聴者は彼女の表情に自身の母親や身近な家族の姿を重ね合わせる。型にはまった演技ではなく、キャラクターの背景にある人生の哀歓や温もりを自然体で醸し出す点が、長年にわたり愛され続ける大きな要因だ。