「セブンイレブン自販機」の設置場所は、初期のIT系オフィスから一気に多様化を遂げた。24時間稼働が求められる物流センター、夜間勤務の看護師が行き交う総合病院の休憩室、さらには学生が夜遅くまで実験に追われる大学の研究棟にまで広がっている。共通しているのは「外へ買い出しに行く時間すら惜しい」現場である点だ。
庫内に並ぶのは、飲料ばかりではない。店頭で不動の人気を誇る手巻おにぎりやサンドイッチはもちろん、カップサラダ、チルド惣菜、カットフルーツ、さらにはブランドの代名詞ともいえるフィナンシェやバウムクーヘンなどの焼き菓子まで最大数十品目が隙間なく収まる。
現場の担当者によると、立地によって売れ筋の表情は劇的に変わるという。オフィス街では朝のサンドイッチと夕方のスイーツが圧倒的に売れ、物流倉庫では夜勤帯におにぎりや濃厚なパスタサラダが驚異的なスピードで売り切れる。単なる自動販売機ではなく、まさに小型化された店舗そのものが稼働している。