日本百名山の一峰として登山客に親しまれている恵那山(標高2,191m)や富士見台高原のトレイルは、阿智村内でも最も熊の生息密度が高い山岳エリアです。広葉樹林から針葉樹林、ササ原が広がるルート上では、登山者自身がしっかりとした自己防衛装備を整えることが義務と言えます。
登山時の遭遇事故を防ぐための基本装備と行動規範は次のとおりです。
- 熊鈴やホイッスルの常時携行:見通しの悪いカーブや沢沿い、風下では鈴の音が届きにくいため、定期的に声を出すかホイッスルを鳴らす。
- クマスプレーの所持:万が一の至近距離での遭遇に備え、即座に噴射できるホルダーに入れて腰や胸元に装着する。
- 早朝・夕暮れの単独行動を避ける:熊の行動ピークと重なる薄暗い時間帯の行動を控え、なるべく複数人で歩く。
- 痕跡を発見したら引き返す勇気を持つ:新しいフンや折られたばかりの枝、掘り返された土を見つけた場合は、周囲に個体がいると判断してルートを変更する。
万が一遭遇してしまった場合は、大声を上げたり走って逃げたりせず、熊から目を離さずにゆっくりと後退して距離を取ることが鉄則です。