Xや5ch、知恵袋などの投稿を分析すると、「えもすれば」に対する反応は大きく3つに分かれる。第一に「古文で習った記憶がある」という懐かしさを感じる層。第二に「意味がわからず困惑した」という戸惑いの声。そして第三に「これから使ってみたい」という前向きな関心だ。
特に目立つのは、20代から30代の投稿者による「えもすれば」の使用例だ。「えもすれば今日の会議は中止になるかも」といったビジネスシーンでの使用や、「えもすればあの二人は付き合ってる」といったゴシップ的な文脈まで、その用途は多岐にわたる。一方で、50代以上の投稿には「そんな言葉は聞いたことがない」「造語では?」という懐疑的な意見も少なくない。
現場の声として興味深いのは、高校の国語教員へのインタビューだ。「生徒が『えもすれば』を現代語として使っているのを聞いて、最初は戸惑いました。しかしよく話を聞くと、古文の知識をベースにしながら新しい意味を付与していることがわかり、日本語の柔軟性を感じました」という証言を得た。また、編集者からは「校正の現場では『えもすれば』を誤用とみなすか、新語として容認するかで意見が分かれる」というリアルな声も聞こえてくる。