本来、年間の限られた数ヶ月しか動かないはずの水遊び用浮き棒が、なぜこれほどまでに棚から消え去るのか。その決定的な引き金となったのは、YouTubeやTikTok、暮らし系インスタグラマーによる「生活課題を100円で解決するハック動画」の爆発的拡散です。
発泡ポリエチレン特有の「柔らかく、弾力があり、カッターで簡単に切断でき、水に強い」という物理的特性が、住まいのプチストレスを解消したいDIY層の琴線に触れました。従来であれば数千円する専用部材を買わなければならなかった箇所に、110円のプールスティックが完璧にフィットすることが認知された結果、1人で5本〜10本をまとめ買いするユーザーが続出しています。
「子どものおもちゃとして買いに行ったのに、今では夫の車中泊用と私のストレッチ用に年中買い足している」(30代主婦の手記より)という声に代表されるように、世帯内での用途が複線化したことが、供給スピードを上回る需要過熱を招いています。