芸能界でも稀に見る45歳差婚として世間の耳目を集めた二人の出会いは、2009年春に遡ります。当時、都内の大学に通いながら六本木の日本料理店でアルバイトをしていた綾菜さんのもとへ、客として訪れたのが加藤茶さんでした。加藤さんは初対面で綾菜さんに惹かれ、週に何度も店に通い詰めましたが、最初の半年間は会話らしい会話もなく、ただ静かに料理を味わう常連客の一人に過ぎませんでした。
転機が訪れたのは出会いから半年後、加藤茶さんがコースターの裏に自身の電話番号を書いて手渡したことでした。綾菜さん自身は当時、加藤さんが国民的コントグループ「ザ・ドリフターズ」の伝説的メンバーであることを深いレベルでは認識しておらず、「上品で優しいおじいさん」という印象を抱いていたと自著やインタビューで回顧しています。その後、加藤さんからの熱烈なアプローチにより交際へと発展し、約2年の交際期間を経て2011年6月に婚姻届を提出しました。
結婚公表直後、二人に浴びせられた世間の反応は想像を絶する苛烈さでした。当時はまだSNSの黎明期から発展期にあたり、匿名掲示板やブログのコメント欄には「遺産目当て」「財産を奪うための結婚」といった誹謗中傷が1日数十万件規模で殺到。自宅マンションへの嫌がらせ、郵便ポストへの異物混入、自転車を木に吊るされるといった実害まで発生し、綾菜さんは長期間にわたり外出恐怖症に陥るほどの精神的苦痛を強いられることになりました。