千葉真一氏の教育方針は、昭和の武道精神とハリウッド流のプロフェッショナリズムが融合した極めて過酷かつ合理的なものでした。「ハリウッドで通用する本物の表現者には、武道と芸術の両輪が不可欠である」という信念のもと、真剣佑には幼少期から分刻みの稽古スケジュールが組まれました。
なかでも突出していたのが武道の実績です。8歳から本格的に取り組んだ極真空手では、厳しい稽古を重ねて新田真剣佑は空手の全米大会で優勝を果たすなど、並外れた格闘センスを発揮しました。さらに、レスリング、器械体操、乗馬、水泳といったあらゆる身体訓練を網羅。その一方で、7歳からはクラシックピアノを習い始め、後にはフルートやサックスも習得するなど、感性を磨く音楽教育も徹底されました。
ピアノに関して、新田真剣佑のピアノの特技は単なる教養の域を超えており、バラエティ番組やファンイベントでも流麗なクラシック曲を披露してファンを驚かせました。肉体を極限まで追い込む武道と、繊細な指先のコントロールを要するピアノ演奏を並行して学ばせた点に、父・千葉真一氏の先見の明が表れています。