『TOKYO MER』がもたらした影響は、単なる興行成績やエンタメの枠組みを遥かに越えている。作品のヒットと連動するように、全国の看護学校や救急救命士の養成課程への志願者が急増。「MERを見て医療の道を志した」「喜多見先生の姿に背中を押された」と語る若者たちが、今まさに実際の現場へと羽ばたいている。
全国各地で開催された劇中車「ERカー」の特別展示イベントには、早朝から親子連れやファンが長い列を作った。防災意識の向上や、日夜現場で戦う救急隊員・医療従事者に対する社会的な理解と感謝の機運が高まったことも見逃せない。エンターテインメントが持つ社会的なインパクトと可能性を、これほどまでに鮮やかに証明してみせた作品は近年希有と言えるだろう。