移動時間が10分短縮される。その事実は、一見ささやかな日常の変化に見えるかもしれない。だが、これが何百万台もの物流車両、営業車、通勤客に掛け合わされたとき、道路交通産業と日本経済全体に生み出すインパクトは天文学的な数字へと跳ね上がる。
物流コストの大幅な削減は、ドライバーの拘束時間を短縮し、サプライチェーンの回転効率を劇的に高める。さらに、アイドリングストップによる燃料消費の削減とCO2排出抑制は、企業のESG評価に直結する。交差点一つを立体化することで生まれる波及効果は、周辺地域の地価上昇や商業施設の新規誘致を呼び込み、街の経済規模そのものを底上げする強力な起爆剤となっているのだ。