美輪明宏の名唱として語り継がれるのが『ヨイトマケの唄』だ。2012年のNHK『紅白歌合戦』に初出場を果たした際、漆黒の衣装に身を包み、スポットライトの中で歌い上げたこの曲は、日本中を大きな感動と涙で包み込んだ。魂を揺さぶる歌唱力は、テレビ画面を超えてお茶の間の心を捉えた。
そして現在、彼の声を日常的に届ける重要なプラットフォームとなっているのがラジオだ。NHKをはじめとするラジオ番組での語り口は、人生の悩みを抱えるリスナーに寄り添い、優しくも厳しく道を照らす。ラジオアプリ「radiko」の普及により、若い世代がタイムフリーやエリアフリー機能を活用して彼の言葉に耳を傾ける現象も定着した。時代やメディアが変わっても、彼の声が持つ癒やしと啓発の力は少しも衰えていない。