都留文科大学を語る上で避けて通れないのが、キャンパスの立地条件と一人暮らしの生活実態です。大学が位置する山梨県都留市は、富士山麓に近い自然豊かな谷あいの街。新宿駅からJR中央線と富士急行線を乗り継いで約1時間30分〜2時間、中央高速バスを利用すればバスタ新宿から約1時間40分でアクセスできます。
この立地環境がもたらす最大の恩恵が、圧倒的な生活コストの安さです。学生の約8割が全国各地からの進学者であるため、大学周辺は完全に「学生街」として機能しています。
【家賃・生活費の現場データ】
・アパート家賃相場:月額20,000円〜40,000円(首都圏のワンルーム家賃7〜9万円の半額以下)
・敷金・礼金:都内と比較して極めて低廉、中には更新料不要の物件も多数
・通学手段:ほぼ全学生がキャンパスから徒歩5〜15分圏内に居住(自転車・徒歩通学が基本)
公立大学であるため、都留文科大学の学費は年間535,800円(※入学料は都留市内出身者が約141,000円、市外出身者が約282,000円)と、私立文系大学(年間約120〜140万円)の半分以下に抑えられます。家賃と学費を合わせた4年間の総学費・生活コストは、首都圏の私立大学へ自宅外通学する場合と比較して500万円以上の節約になる計算です。
現場取材で見えてきたのは、この環境が生み出す独特の濃密な人間関係です。繁華街や商業施設がないため、学生たちは放課後になると自然と友人の部屋や図書館に集まり、勉強会や自炊の持ち寄りを行います。「陸の孤島」と自虐されることもある環境が、昭和や平成の古き良き学寮文化のような連帯感を生み出し、孤独を感じにくいセーフティネットとして機能している点は見逃せません。