セボンスターとは、カバヤ食品が1979年(昭和54年)に発売を開始した女児向けのペンダント付きチョコレート菓子です。特徴的な六角柱の紙箱を開けると、透明な袋に包まれたきらめくペンダントが1点と、六角形のミルクチョコレートが同封されています。フランス語で「とても良い」「素晴らしい」を意味する「C'est bon(セ・ボン)」と「Star(星)」を掛け合わせた造語がその名の由来です。
当時の日本の菓子業界において、アクセサリーが付属する食玩は極めて画期的な試みでした。カバヤ食品は創業以来、玩具付き菓子に強いこだわりを持つメーカーとして知られていますが、セボンスターは女児向け玩具菓子のパイオニアとして不動の地位を築きました。発売当初のセボンスター値段は100円前後であり、子どもがお小遣いを握りしめて自分で買える価格設定が徹底されていました。近年の原材料高騰や物流コストの上昇に伴い、2026年現在は200円台(オープン価格、実勢価格220円〜240円前後)へと改定されていますが、その手頃な価格帯と本格的なデザインのギャップは今なお健在です。
デザインの刷新サイクルが非常に早い点も大きな特徴です。年に数回、定期的にシリーズが切り替わり、1シリーズあたり全80種類から100種類前後(ペンダントの形状・メッキカラー・宝石プラスチックの色の組み合わせ)が展開されます。過去の金型を大切に復刻しながらも、時代ごとの流行を取り入れたモチーフが追加され、膨大な「セボンスター歴代」のアーカイブが形成されています。