大学院進学における最大の障壁の一つが、2年間に及ぶ学費と生活費の確保です。文部科学省が定める標準額に基づく国公立大学院の場合、入学金約28万2,000円、年間授業料53万5,800円であり、2年間の学費総額は約135万円に収まります。
一方、私立大学院では初年度納入金だけで120万〜180万円、2年間の総額では200万円から350万円程度に跳ね上がります。さらに見落としてはならないのが、以下の付随的コストです。
- 実習費・保険料:学外実習(病院、学校、児童相談所など)に伴う実習演習費(年間5万〜15万円程度)や、心理臨床業務に関係する損害賠償責任保険料。
- 交通費・宿泊費:大学から離れた医療機関や福祉施設に数週間にわたり通う際の実費負担。
- 学会参加費・図書費:研究活動に必要な専門学術書、査読付き学術誌の購読費、学会発表のための旅費。
大学院進学に際しては、単なる納入金だけでなく、「2年間の学費+最低250万円以上の生活維持資金」を事前に算段しておくことが、学業半ばでの経済破綻を防ぐ必須要件となります。