「たかが色を選ぶだけで、なぜ内面まで言い当てられるのか」という疑問は根強く存在します。視覚刺激は人間の五感情報の約8割を占めるとされ、網膜から入った光の波長は視覚野だけでなく、感情や本能を司る大脳辺縁系や自律神経の中枢である視床下部へとダイレクトに伝達されます。
色彩心理学における性格特徴の研究では、特定の色に惹かれる背景に「その色が放つ物理的・象徴的エネルギーへの共鳴」あるいは「現状不足している心理的要素の補填」という2つの力学が働いていると分析されています。直感で選ぶ好きな色の心理テストが高い的中率を誇るのは、大脳皮質による論理的・打算的なフィルタリングを介さず、潜在意識下の好きな色の深層心理がそのまま選択行動に現れるためです。