縄文時代の服はボロ布にあらず!鮮烈な赤と高度な編布の真相【2026】

縄文時代の服はボロ布にあらず!鮮烈な赤と高度な編布の真相【2026】

縄文時代の服はボロ布にあらず!鮮烈な赤と高度な編布の真相【2026】の総合ガイドをお届けします。役立つ情報が詰まっています。

縄文時代の服素材と作り方を紐解くと、当時の人々が植物の特性を熟知していたことがわかります。布を織る機械(機織り機)が登場する以前の縄文文化において、主力を担ったのは編布(アンギン)と呼ばれる編組(へんそ)技術でした。これは経糸(たていと)に緯糸(よこいと)を手作業で絡ませながら編み込んでいく技法で、現代のニットやレース編みにも通じる柔軟性と伸縮性を備えていました。

編布アンギン出土真相として特に知られるのが、新潟県の越後妻有地域や東北地方の低湿地遺跡における発見です。繊維の原料となったのは、主にイラクサ科の多年生植物であるカラムシ(苧麻)やアカソ、あるいはシナノキの内皮でした。植物繊維カラムシ麻布詳細の分析によると、植物の茎を刈り取った後、水に浸して発酵・煮沸させ、表皮を削ぎ落として靭皮(じんぴ)繊維だけを抽出。それを指先で極めて細く撚(よ)り合わせて強靭な糸に仕上げていたことが判明しています。

特筆すべきは、染色と装飾の高度さです。赤色染色漆塗り櫛装身具に見られるように、縄文人は鉱物顔料であるベンガラ(酸化鉄)や辰砂(水銀朱)を用い、繊維を鮮烈な赤に染め上げていました。赤は生命力や再生、魔除けを意味する神聖な色彩であり、布地の一部を赤く染め分けたり、漆を浸透させて強度と光沢を持たせたりする技術まで確立されていたのです。

中島 亮太
著者

中島 亮太

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。