世間では「紀子さまの弟」という属性ばかりが先行しがちですが、川嶋舟氏の本質は極めて優秀な実績を持つ獣医学者・農学博士です。動物と人間の共生、とりわけ動物介在療法(アニマルセラピー)の国内パイオニアの一人として学術界で確固たる地位を築いています。
高校卒業後、獣医学の名門である麻布大学獣医学部へ進学。獣医師免許を取得した後は、東京大学大学院農学生命科学研究科へと進み、博士課程を修了(博士号取得)しました。獣医医療の臨床技術にとどまらず、動物が人間の心身に与えるポジティブな影響を科学的に解明する「動物介在介入」の分野を専門領域として選んだ点が、同氏の研究者としての際立った特徴です。
学術論文の執筆や学会発表はもちろん、被災地での馬を通じた心のケア支援活動など、現場での実践活動にも並々ならぬ情熱を注いできました。単に象牙の塔に籠もるのではなく、泥臭く馬の世話をし、子どもたちと向き合う姿勢こそが、同業の研究者たちから高く評価されている所以です。