炊飯器の価格差を生み出す心臓部が加熱方式です。店頭には数千円のマイコン式から数万円以上の圧力IH式まで並びますが、その構造差を把握せずに価格だけで選ぶと、炊き上がりの食感に大きなギャップを感じることになります。
マイコン式は、本体底部のヒーターのみで内釜を加熱する構造です。構造がシンプルなため本体価格が安く、軽量で扱いやすいメリットがあります。しかし、底からしか熱が伝わらないため、炊飯量が増えると釜の上下で加熱ムラが生じやすく、3合以上の炊飯では芯が残ったりベタついたりしやすい弱点を持ちます。
対してIH炊飯器は、電磁誘導加熱を利用して内釜全体をそれ自体が発熱する構造です。高火力で釜全体を一気に包み込むように加熱するため、お米の一粒一粒に均一に熱が通り、ふっくらとした粒立ちと強い甘みを引き出せます。さらに上位の圧力IH式は、圧力をかけることで水の沸点を100℃以上に引き上げ、お米の芯まで素早く熱を浸透させてモチモチの食感を実現します。
予算が1万円台半ばまで確保できるのであれば、毎日の主食の満足度を左右する要素として、IH方式以上のモデルを選択することが確実な選択肢となります。