「日本資本主義の父」と称される渋沢栄一の波乱万丈な生涯を描いたNHK大河ドラマ『青天を衝け』。主役に選ばれた吉沢亮は、幕末から明治、大正へと激動の時代を駆け抜けた巨星の若き日を、生命力あふれる瑞々しい演技で体現してみせた。
撮影現場のスタッフが明かす舞台裏は、まさに壮絶の一言だ。膨大なセリフ量と格闘しながら、埼玉の農民時代からパリ万博渡航、そして実業家としての成熟期までを完璧に演じ分けた。特に劇中での長尺の演説シーンでは、カットがかかった瞬間にその場へ倒れ込むほどの凄まじい集中力を発揮していたという。彼が見せた眼差しの変化は、単なるビジュアルの美しさにとどまらず、人間の成長と葛藤を克明に物語っていた。