血圧の差が大きいのは危険?脈圧60以上や左右差に潜む病気と受診目安

血圧の差が大きいのは危険?脈圧60以上や左右差に潜む病気と受診目安

血圧の差が大きいのは危険?脈圧60以上や左右差に潜む病気と受診目安に関する知りたいポイントをわかりやすくまとめました。今すぐチェックことができます。

血圧における「差」の問題は、上下の数値差だけに留まりません。右腕と左腕で計測した数値に顕著な乖離が生じる「左右差」もまた、見過ごしてはならない重大な疾患の警戒領域です。通常、利き腕の筋肉量や自律神経の影響により、左右で5〜10mmHg程度のわずかな測定差が出ることは自然な生理現象の範囲内とみなされます。

注意を要するのは、収縮期血圧で15〜20mmHg以上の明確な左右差が慢性的に確認される事態です。このような著しい左右差が生じる背景には、心臓から左右の腕へと血液を供給する動脈の途中で物理的な閉塞や狭窄が起きている構造的要因が強く疑われます。

代表的な疾患が鎖骨下動脈狭窄症の疑いです。腕へ向かう鎖骨下動脈にアテローム(粥腫)が沈着して内腔が狭まると、その先にある腕の血流が滞り、狭窄がある側の腕の血圧だけが著しく低く計測されます。進行すると腕の脱力感や冷感、さらには脳へ送られるべき血液が腕側へ逆流する「鎖骨下動脈盗血症候群」を誘発し、めまいや失神発作を招く引き金となります。

さらに突発的な背中の激痛を伴って左右差が生じた場合は、大動脈の内膜が裂ける大動脈解離の可能性も否定できません。日頃から両腕での測定習慣を持ち、明らかなギャップを感知した際には片腕だけの数値で満足しない危機意識が求められます。

佐藤 大輔
著者

佐藤 大輔

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