5月6月の花粉症はなぜ続く?イネ科カモガヤの猛威と風邪の見分け方

5月6月の花粉症はなぜ続く?イネ科カモガヤの猛威と風邪の見分け方

5月6月の花粉症はなぜ続く?イネ科カモガヤの猛威と風邪の見分け方とはどんな影響があるのか? 背景や要点を整理してお届けします。

「4月下旬に一度は治まったはずの鼻づまりが、5月中旬になって急激にぶり返した」――日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会などの調査でも、初夏にアレルギー外来を訪れる受診者の約3割以上がこのような経緯を語っています。スギやヒノキ花粉の飛散は例年4月下旬から5月上旬にかけて終息へと向かいますが、入れ替わるように急増するのがカモガヤやハルガヤ、オオアワガエリといったイネ科植物の花粉です。

イネ科植物は、水田に植えられている稲だけを指すわけではありません。住宅街の空き地、公園の芝生、堤防、河川敷、道路の路肩や中央分離帯など、私たちが日常的に行き交うあらゆる生活圏に雑草として自生しています。なかでも明治初期に牧草として導入されて全国に帰化したカモガヤ(オーチャードグラス)は生命力が極めて強く、都市部のわずかな土壌でも大群落を形成します。

気象情報各社が発表した2026年最新花粉飛散傾向によると、冬季から初春にかけての気温高低差と初夏の急激な気温上昇が引き金となり、イネ科植物の出穂(しゅっすい)および開花スケジュールが例年より約5日〜7日早期化していることが観測されています。これにより、5月上旬の大型連休中から6月下旬にかけて、都市部・郊外を問わず高濃度のイネ科花粉が生活空間に滞留しやすい環境が生み出されています。

さらに、北海道や東北北部においては、ゴールデンウィーク前後に飛散ピークを迎えるシラカンバ花粉が重なります。シラカンバは樹木花粉ですが、後述する果物アレルギーとの関連が深く、北日本エリアの生活者にとってはイネ科と並ぶ初夏の重大なアレルゲンとなっています。見えない敵の正体を把握しないまま「スギの残党だろう」と放置することが、症状の重症化を招く第一の要因です。

佐藤 大輔
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佐藤 大輔

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