富田林市のPL花火大会が直面したもう一つの障壁が、近年の大規模イベントに求められる安全基準の厳格化です。明石歩道橋事故以降、群衆事故を防ぐための警備体制構築は全国的に強化され続けていますが、近年は人件費や資材費の上昇に伴い、警備コストが過去にない水準まで跳ね上がっています。
富田林市内および最寄りとなる近鉄長野線の富田林駅周辺では、開催日当日に数十万人規模の観覧客が密集し、交通麻痺や雑踏事故のリスクが長年懸念されていました。安全を担保するためには、民間警備会社の大量動員や徹底した導線確保が不可欠ですが、その費用負担は年々重さを増していました。
自治体や地域警察との協議を重ねる中で、安全管理コストの負担とリスクの増大を教団単独で受け止めきれなくなったことが、開催見送りの大きな要因となりました。