国立がん研究センターなどの統計データによると、女性の乳がんは30代後半から罹患率が急激に上昇し始めます。一般的な胃がんや大腸がんなどの消化器系がんは60代以降から緩やかに増えていきますが、乳がんは女性ホルモン(エストロゲン)の分泌動向と密接に関わっているため、比較的若い世代からリスクが高まるのが大きな特徴です。
国内における乳がんの発症年齢のピークは、40代後半(45〜49歳)と60代後半(65〜69歳)の二峰性の山を描きます。特に仕事や子育て、介護などで多忙を極める40代・50代の現役世代に直撃しやすい点が、社会的な課題としても浮き彫りになっています。
一方、20代の乳がん発症率は全体から見れば極めて低く、10万人あたり数人程度にとどまります。しかし発症確率が完全にゼロというわけではありません。「若いから安心」と放置せず、自らの年齢ステージに応じた適切なリスク把握が求められます。