牛乳の扱いを正しく判断する第一歩は、パックに印刷されている日付が「賞味期限」と「消費期限」のどちらであるかを把握することです。一般に広く流通している超高温瞬間殺菌(120〜130℃で2〜3秒殺菌)の紙パック牛乳には、基本的に賞味期限が記載されています。
賞味期限と消費期限の違いは、品質の劣化スピードと安全性に直結します。賞味期限は「未開封で指定された保存方法(10℃以下)を守った場合に、美味しく飲める品質を保持できる期限」を指します。一方の消費期限は、サンドイッチや生肉のように傷みやすい食品に付けられる「安全に食べられる期限」です。
日本乳業協会のガイドラインや食品表示基準に基づき、メーカーが賞味期限を設定する際は、微生物検査や官能検査で安全を確認した限界日数に0.7〜0.8の安全係数を掛けて短めに設定しています。つまり、未開封で適正温度が維持されている限り、理論上は期日を数日過ぎたからといって即座に有害な液体へ変化するわけではありません。