ネット上の掲示板やSNSでは「ソイプロテインを飲み始めてから体重が増えた」という声が散見されます。この現象の裏には、2つの構造的な要因が存在します。
第1の要因は、市販フレーバー製品の糖質トラップです。ソイ特有の粉っぽさや苦味をマスキングするため、安価な製品の中には砂糖やデキストリン、植物油脂を多く配合しているものが少なくありません。通常の食事に加えてこれらを1日2杯摂取すると、余剰カロリーは1日あたり200〜300kcalに達し、1ヶ月で約1kgの体脂肪増加につながります。「ソイだからヘルシー」という心理的油断が摂取過多を招く典型例です。
また、近年フィットネス業界で注目されるホエイとソイを混ぜる効果(ブレンド)にも、メリットとデメリットが存在します。
速攻型のホエイと遅効型のソイを1:1でブレンドして摂取すると、血中アミノ酸濃度を即座に引き上げつつ、その高濃度状態を長時間維持できる「タイムリリース効果」が得られます。しかし、胃腸機能が低下している人がブレンド品を一度に多量摂取すると、乳糖と大豆オリゴ糖の同時処理によって腹部膨満感やガス溜まりが生じるという併用デメリットも確認されています。自身の消化能力を見極めた配分が不可欠です。