ジャンプの難度競争が過熱する現代フィギュアにおいて、勝敗のもうひとつの生命線となるのが演技構成点PCS内訳です。
現行ルールにおけるPCSは「スケーティング技術(Skating Skills)」「演出・構成(Composition)」「表現力(Presentation)」の3項目で採点されます。今大会のプロトコルを詳細に分析すると、上位陣のPCSはいずれも9点台前半から中盤の極めて高い評価を獲得していました。
特筆すべきは、優勝選手がエッジワークの深さとスピードの維持によって、スケーティング技術項目でジャッジ全員から9.50点以上を引き出した点です。高難度ジャンプの助走時にもクロスステップを過度に多用せず、複雑なステップシークエンスとコレオグラフィックシークエンスをプログラム全体にシームレスに融合させた構成が高得点につながりました。
技術点(TES)の爆発力に目が行きがちですが、基礎技術に裏打ちされたPCSの土台があってこそ、プレッシャーのかかるFSでの歴代最高得点更新クラスのビッグスコアが実現しています。