金目鯛の産地として全国にその名を轟かせているのが、水揚げ量日本一を誇る静岡県の下田港です。下田で水揚げされる金目鯛は、漁獲される海域や漁法によって明確にブランド化されています。
特に最高級品として珍重されるのが、下田沖の利島や神引山周辺で日帰り一本釣りされる「地金目(ジキンメ)」です。日帰り漁のため鮮度が抜群で、傷ひとつない美しい魚体と濃厚な脂のりが特徴であり、豊洲市場をはじめとする高級市場で常にトップクラスの評価を受けています。一方、八丈島など数日かけて遠洋で獲るものは「沖金目(オキキンメ)」と呼ばれ、用途に合わせて幅広く流通しています。
金目鯛は通年脂がのっている珍しい魚ですが、年間で最も脂が乗り切る最高の旬は12月〜2月の真冬です。また、産卵を控えて身が肥える6月〜7月の梅雨時期も「梅雨キンメ」と呼ばれ、冬場に匹敵する絶品の脂のりを味わうことができます。