公式ファンブック『鬼殺隊見聞録』などの公式設定資料によると、鋼鐵塚蛍の人物像は驚くほど重層的かつ極端なパラメータで構成されています。
初登場時で37歳という円熟期にありながら、精神構造は幼女のように我が儘で純粋です。刀鍛冶の里の長である鉄地河原鉄珍(てっちかわら てっちん)からは「名付けた名前が可愛すぎたせいでグレた」と評され、里内でも極端なトラブルメーカーとして扱われていました。
集中力が高すぎるあまりに人の話を聞かず、炭治郎が日輪刀を折ったり刃こぼれさせたりするたびに包丁を持って全速力で追い回す姿は定番の光景です。一方で、愛想を尽かすどころか「絶対に折れない刀を作ってやる」と山へ籠もり、自らを過酷な筋力トレーニングで追い込む不器用な誠意を持っています。
そんな暴走しがちな鋼鐵塚を沈静化させる唯一の特効薬が、大好物であるみたらし団子です。後輩の刀鍛冶である鉄穴森鋼蔵(かなもり こうぞう)は彼の激しい気性を完全に把握しており、炭治郎に「みたらし団子を差し出せば機嫌が直る」「とにかく風鈴の音を聞かせろ」と具体的な操縦法を伝授する場面が描かれました。