杉浦氏の無実が証明されるまでの間、テレビ局と制作現場はかつてない混乱に陥りました。事件の一報を受けたTBS系列および製作局の毎日放送(MBS)は、コンプライアンス上の観点から『ウルトラマンコスモス』の即時放送休止を決定せざるを得ませんでした。
クライマックスへ向けて物語が最高潮を迎えていた第49話の放送直前、番組は突如として打ち切り同然の形で差し替えられます。この緊急事態の穴を埋めるために急遽テレビ放送されたのが、2000年にオリジナルビデオ作品として制作されていた『ウルトラマンネオス』でした。
当時のインターネット掲示板やファンコミュニティでは、突然のヒーローの不在に対して悲痛な叫びと真相究明を求める声が溢れかえりました。「優しさこそが本当の強さ」を掲げて子どもたちに愛されていたムサシ隊員が犯罪に手を染めるはずがないと信じるファンたちが、ネット上で結束を強めていく契機ともなりました。