現在のルールでは見ることができなくなった、球史に語り継がれる「超ロングマッチ」の記録を紐解きます。
プロ野球歴代最長試合イニングとして燦然と輝くのは、戦前の1942年5月24日に行われた大洋対名古屋(現・中日)の一戦です。この試合は延長28回を戦い抜いて4対4の引き分けとなり、先発した野口二郎投手(大洋)が311球、西沢道夫投手(名古屋)が303球を完投するという、現代では考えられない伝説を残しました。
一方、時間ベースでのプロ野球歴代最長試合時間は、1992年9月11日の阪神タイガース対ヤクルトスワローズ戦で記録された6時間26分(延長15回引き分け)です。八木裕選手の幻のサヨナラホームラン判定をめぐる37分間の中断を含め、試合終了時刻は深夜0時26分に達しました。
また、プロ野球の延長サヨナラ記録では、2010年の日本シリーズ第6戦(中日対ロッテ)における延長15回・5時間43分の激闘や、数々の劇的なサヨナラ本塁打がファンの記憶に焼き付いています。
高校野球に目を向けると、高校野球の歴代最長イニング記録は1933年の第19回全国中等学校優勝野球大会準決勝、中京商対明石中の延長25回です。また、2014年の全国高校軟式野球選手権では、中京対三浦学苑が4日間にわたる延長50回の死闘を繰り広げ、タイブレーク導入の決定的な契機となりました。