華やかな前評判から一変、なぜ東京タピオカランドはここまで激しい批判を浴びる事態に陥ったのか。その炎上理由は、単なる演出の物足りなさにとどまらず、イベント運営としての基本設計が破綻していた点にあります。
最大の火種となったのが、極めて深刻だったトイレ問題です。会場内には来場者が利用できるトイレが1つも設置されておらず、スタッフから近隣の商業施設や公衆トイレに行くよう案内されました。さらにオープン当初は「一度退場したら再入場不可」という非情なルールが適用されていたため、トイレに行く=イベント終了という理不尽な状況が発生し、来場者の怒りを買いました。
さらに追い打ちをかけたのが衛生管理の杜撰さです。水回り設備が極端に不足しており、会場内に手洗い場やウェットティッシュの常備がありませんでした。タピオカドリンク特有のシロップで手がベタつくにもかかわらず手を洗えない環境や、飲食スペースがごくわずかで床に座り込んで飲む客が続出するなど、現場は混乱を極めました。
視覚的な演出面でも、告知画像との落差があまりに露骨でした。「タピオカプール」と称されたアトラクションは、ビニールプールに黒や透明のプラスチックボールを敷き詰めただけのお粗末な作りで、壁面の装飾も市販の風船をテープで貼り付けただけのような簡易的な仕上がり。1,200円の入場料を払って入場したにもかかわらず、会場内で提供されるタピオカドリンクは別途500円〜800円前後を支払わなければ飲めないシステムも、強い不信感を招く要因となりました。